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湧別日本酒プロジェクト#2 ~仕込み&完成!?~

 こんにちは!湧別町企画財政課の髙橋です。7月に入り、北海道内も暑さが増してきましたね・・・皆さん夏バテには気をつけましょう。
 さて、前回は「酒造りのきっかけ」をご紹介したところで終わりましたが、前回の投稿の後、まもなく湧別の酒の仕込みを行いました!今回はその模様などをご紹介します。

酒の仕込みは「帯広」で。


 前回の投稿の際にも少し触れましたが、仕込みを行ったのは上川大雪酒造株式会社の「碧雲蔵(へきうんぐら)」。令和2年に帯広畜産大学キャンパス内に創設されました。大学のキャンパス内に酒造を創設したのはここが日本で初めてのようです!
 碧雲蔵では、大きな仕込タンクは使用せず、仕込む酒米の量を少なくすることで、タンク一つひとつを丁寧に発酵させる製法が特徴。ここでの仕込みの様子を見学するため、5月21日、22日に刈田町長や橋本商工会長ら、湧別日本酒プロジェクトの関係者で碧雲蔵を訪問しました。

碧雲蔵の入口です。周りは木々で囲まれていて落ち着いた雰囲気です。

そもそも「仕込み」って何をするの…?

 日本酒の製造過程における「仕込み」とは、酒母(お酒のもと)に麹、蒸米、水を加えて発酵させ、「醪(もろみ)」と言われる発酵中のドロドロとした液体を造る工程のことをいいます。
 この中でも「三段仕込み」という方法がもっともポピュラーとされていて、わかりやすく説明すると「麹、蒸米、水のすべてを一気に発酵させると、酵母菌の繁殖が間に合わず、雑菌が繁殖する可能性があるため、3回に分けてゆっくり発酵させましょう」という方法です。

担当の方から説明を受けながら、仕込み風景を実際に見学しました。
なかなか見ることのできない仕込みの様子、貴重な機会です。


 仕込みの最後の工程となる「留仕込み(とめじこみ)」の準備が蔵人の皆さんで進められる中、タンクの醪を先に板がついた棒(櫂・かい)でかき混ぜる「櫂入れ」の作業を関係者で体験しました。(お酒に関する言葉って難しい!そう感じるのは私だけでしょうか(汗))

櫂入れの体験の様子

 蒸し米を入れるたびに混ぜる櫂が重くなる感触を感じながら、良い酒が出来上がるよう思いを込めてかき混ぜました。体験された方々は翌日かなりの腰痛に襲われたとか。(笑)

原酒が完成・・・そのお味は!?

 仕込みの見学&体験後に、上川大雪酒造から「原酒ができた」という連絡を受けて、6月20日に因副町長と町内の酒販店業者の方々で蔵を訪問しました。

試飲会の様子

 皆さんが気になっているであろうその味ですが、碧雲蔵の統括杜氏・若山さんは「マスカットのような芳醇な味わいが特徴的。キレがあり、飲み込むと体に染みていく感覚。「彗星(原料としている酒米)」の特徴が出ており、最終の精製でどう変化するのか楽しみ」と話されており、試飲された酒販店業者の方々からは、「芳醇でワインのよう」「温度で変化する味わいが面白い」「キレがあり、さらりとして飲みやすい」との声があがっていました。
 さて、完成間近の湧別のお酒。名称とラベルデザインも決まったのでご紹介します。

湧別町の酒、その名も「特別純米 湧別」。
 

ラベルデザインには、サロマ湖をイメージした青を基調にして、公式noteでも紹介しているゆうべつの色「そらとしずくいろ」を使っています。 中央の紋章は、上川大雪酒造のロゴに、町章の星を組み合わせたものとなっていて、これもゆうべつの色「ゆたかいろ」を使っています。

 8月4日(日)に開催される「第9回屯田七夕まつり」のステージイベントでは、上川大雪酒造㈱副社長の川端慎治さんによる「特別純米 湧別」のお披露目会を開催します!
 
試飲&即売会も開催します。8月4日は「特別純米 湧別」を味わいにぜひ会場へお越しください!

 「湧別日本酒プロジェクトシリーズ第二弾」最後まで読んでくださりありがとうございました。次回は、屯田七夕まつりでのお披露目会の様子と、特産品化に向けた取り組みについてご紹介します。お楽しみに!

 上川大雪酒造の碧雲蔵と、ゆうべつの色について詳しく知りたい方は下記からご覧いただけます。

 前回の投稿は下記からご覧いただけます。