見出し画像

赤ちゃんとその保護者に贈る命の輪

こんにちは、湧別町地域おこし協力隊note担当の竹内咲樹です。
東京や名古屋、大阪などではまだ夏日が続いているとのニュースも耳にしますが、オホーツク・湧別町はすっかり秋らしい気候になりました。
この時期になると読書をしてみたくなったり、ドライブに森林浴…温泉もいいな~なんて思ったり、なぜかやりたいことが増えてしまいますよね♨

さて、そんな秋にふさわしい?今回は とあるおもちゃについて深堀したいと思います!

赤ちゃんとその保護者に贈る命の輪(森のわっこ

これは一般社団法人 森の輪によるプロジェクトで、赤ちゃんとその保護者に自治体から木製玩具 命の輪(森の輪)を贈る取組です。

森と人、人と人 とのつながりの輪が生まれ、広がって欲しいという願いがこめられており、材料となった樹木のこと、その樹木を育んだ森や地域のこと、またはその樹木と共にひしめき合った生き物 のこと・・などさまざまなことに思いを馳せることができる生きた教材です。 生まれた赤ちゃんが、安心して成長できる未来のために。 森の輪は、地域の自然に目を向け、その価値を再発見する一つのきっかけになります。

森の輪公式HPより

湧別町はイタヤカエデを使用

木製玩具 森の輪(morinowakko)は、それぞれの自治体で伐採した木を使用しており、湧別町では「イタヤカエデ」という木でつくられています。イタヤカエデは葉っぱの形が特徴的で建材のほかにヴァイオリンやギターの裏板などにも使われています。カエデの仲間なので樹液が甘く、アイヌの人々は冬季の幹に傷をつけて出てくる樹液をアイスキャンディーのようにして食べていたとのことです。

イタヤカエデ

製作現場にお邪魔しました

町有林から伐採したイタヤカエデは、一般社団法人森の輪(以下、(一社)森の輪)代表理事 馬場拓也さんが当麻町にある木材加工施設(くるみなの木遊館)まで運んでくださっているそうです。

湧別町の森の輪は(一社)森の輪 理事で木工家の原弘治さんによってつくられていきます。
くるみなの木遊館は設備が整っているため、形作りは機械で行われていました。
最後は手作業です。
湧別町のイタヤカエデを持つ馬場さん(左)と完成した森の輪を持つ原さん(右)
この後、日本食品分析センターで検品されてから赤ちゃんの元に届きます。

湧別町では4か月健診の時に保健師さんと水産林務課の担当者から贈呈されます。

しっかりにぎにぎ♪これからたくさん遊んでね^^

町の担当者より~森の輪プロジェクト参入へ込めた思い~

湧別町の森林は近隣地域の製材工場に木材を供給するとともに、水源涵養などの側面から町の基幹産業である農業、水産業に深く関わっています。赤ちゃんだけでなく親御さんも森の輪を通して少しでも森林を身近に感じてもらえればと思います。また、森の輪に赤ちゃんの名前と生年月日を印字しており、赤ちゃんの誕生を町全体でお祝いしているという思いが届けばと思います。

町で育った木が、これから町で育つ子どもたちに贈られる。
贈呈時には手入れ用の紙やすりも一緒に入っているので、傷や汚れが付いたらメンテナンスして長く使うことができます。森の輪ひとつから、いくつものストーリーが生まれると思います。各家庭で長く愛される玩具になってほしいと思います。