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木と向き合い、唯一無二の作品を造る―たま工芸―

木と向き合い、作業をしている姿は、まるで木と会話をしているようです。木工工芸品を造ること40年。たまさんが造る木工芸品は手にした瞬間から愛着が湧いてくるような、そんな温もりがあります。
贈り物にも最適な、唯一無二の作品はどのような想いで造られているのか。木工作家の玉井英男さんにお話しを伺いました。

「同じ造形をやっている人がいなかったので初めは機械の使い方も分からず、思うような作品が造れないこともあった。自分が造りたいと思う作品ができるようになったのは始めて20年たったころかな。」と当時を振り返りながら話す玉井さんは、いつも真剣なまなざしです。

流氷彫りのおわん

湧別町には魅力がある

作品の材料となる木もすべて町内やオホーツク管内のものを使用しています。
湧別町で生まれ育った玉井さんは、催事で全国を飛び回るからこそ、ふるさと湧別町は魅力があると感じていて、地元愛から思いついた作品も展開しています。流氷をイメージした「オホーツク 流氷彫り」やホタテの貝殻の形に掘り出した「ホタテ型のお皿」はお客様からも評判がいいそうです。

木が持つ自然の形をそのまま生かすことにもこだわっているため、あえて木の節や渋を残すこともあります。このため、全く同じものは存在せずに、唯一無二の作品が生まれます。

作業場にて

時代に合わせて、ポジティブに考える

2020年、新型コロナウイルスが大流行し世の中が大きく変わっていったタイミングで、玉井さんは大病を患い、作品造りを少しお休みしていた期間がありました。
自ら全国各地の催事に出向き、自らの手で作品を全国のお客様一人ひとりに届けていた玉井さんですが、コロナ禍で催事はなくなり、自身は思うように体を動かせない状況に。
一度は引退も考えましたが、「コロナをきっかけに時代が変わったんだ。この時代の流れにのらなければ!」と思うようになったそうです。
そして、病ともうまく付き合い、徐々に仕事へも復帰。
今ではSNSを駆使し、「これ玉井さんが自分でやっているの!?」と驚かれるほどに活用しています。

楽しく造り続ける

今までは自分が全国各地に出向き作品を見てもらっていましたが、「これからは町に来てくれた方にも見てもらえれば」と、自宅の敷地内に4畳半ほどの小さなログハウスを建て、ギャラリーをつくりました。

2023年4月にオープンしたギャラリー

お客さんと直接話しているときが なによりも楽しいという玉井さんは、今はSNSでの繋がりや、ギャラリーに足を運んでくださったお客様とのお話しも楽しみにしているそうです。

ギャラリー内の様子

ギャラリーには遠方のお客様が来てくれることもあり、「長年やりたかったことがようやく形になってきた。来てくれた方が自由に見て回れたらいいでしょ。それで全国からお客さんが来てくれるようになれば。」とうれしそうでした。

こどもの頃から何かしていないと気が済まないタイプだそうで、「体が動くうちは造り続けたい」とおっしゃっています。
まだまだ作り続けられる、唯一無二の作品。これからはどんな作品が生まれるのか、楽しみは続きます。


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