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上湧別屯田市街地の遊歩道紹介

寄稿記事Vol.6
今回の寄稿記事では
初秋にぴったりなお散歩コースをご紹介!
お天気のいい日にこの記事を読みながら歩きたい…

中の人のひとりごと

上湧別屯田市街地の散歩道

高齢者の散歩や、飼い犬の散歩は町内でも良く見かけます。
上湧別屯田市街地を走る国道242号線の道路幅は片側二車線確保出来るぐらいの広さ(実際は二車線の基準を満たすには少し狭い)があります。

それに加えて歩道幅も5mはあり、散歩するには十分な広さがあります。
コンビニに出入りする車や町道との交差点になる横断箇所を除けば比較的安全に散歩が出来るでしょう。
歩道の幅は狭くなるものの湧別の漁港から遠軽方面の開盛橋手前まで約14Kmにわたって両側に歩道が設置されています。
郊外まで国道の歩道を歩けばより長い距離を歩くことが出来、散歩をするには恵まれた環境だと言えるでしょう。
しかし、屯田市街地の町道の歩道は片側歩道がほとんどで、歩道幅もそんなに広くありません。
屯田市街地の郊外に行けば一部の町道〔鉄道跡地のチューリップ街道(チューリップ公園から中湧別の10号線までの町道)〕を除き町道に歩道はありません。

畑地潅漑事業による遊歩道の整備

こういう歩道状況の中で、屯田市街地を走っていた水路が整備されることになりました。
この水路は湧別川から稲作用水として整備されていたものですが、町内の水田は稲作転換政策で皆無になっていたため、畑作用の潅水設備として再整備されることになりました。
この畑地潅漑事業が始まったとき、市街地を走る水路の一部に遊歩道を設置して欲しいという要望が上がり、遊歩道が設置されました。
区間は16号線から上湧別小学校のグラウンド裏まで1.4Kmの区間です。

googleマップで距離を測定

遊歩道の景色

遊歩道はアスファルト舗装の上にゴムチップ舗装がされていてウォーキングやランニングの際の足への負担が軽減される構造になっています。このゴムチップ舗装は幅3メートルほどあり、厚さは1センチほどあります。

それではこの遊歩道を上湧別小学校のグランド裏から見ていきます。

上湧別小学校グランド裏まで遊歩道が作られています。

上の写真の左側は上湧別小学校のグランド側です。
土盛りしてある斜面が見えますが冬は雪が積もると低学年のスキー授業で使われます。
スキーが初めての子供にはリフトは必要無いでしょうから、五鹿山スキー場まで行かなくても十分に練習できるでしょう。

上湧別小学校(令和7年(2025年)3月で廃校予定)

上の写真は終点から湧別方面を写した写真で右側が上湧別小学校です。
上湧別小学校は令和7年(2025年)3月で廃校になり、ここから1.5キロメートル湧別方面にある上湧別中学校の敷地に上湧別中学校と上湧別地区の小学校4校が統合され、義務教育学校となります。
この学校の建物もあと1年半で使われなくなりますが、10年くらい前に耐震改修などの大規模改修が終わっており、有効活用されるように願うものです。

子どもたちに対する平成10年代のランニング奨励

また私の子どもたちが小学生の頃、この遊歩道やグランドを使って早朝や休み時間に「ふたつばマラソン」としてランニングを奨励していました。
読書やランニングをこのような表彰形式にしてやる気を起こさせていて良い取り組みだと思っていました。
校内のマラソン大会もこの遊歩道を利用して秋に行っていました。
二箇所の町道横断(17号線、18号線)があるので、先生や父兄が事故に会わないように立ち会って見守ってくれていました。

道々上社名淵上湧別線(通称18号線)から見た公営住宅「すみれ団地」

道々上社名淵上湧別線(通称18号線)を横断すると東側にすみれ団地が見えてきます。
公営住宅の整備計画によって古い公営住宅が新築の住宅に生まれ変わりました。10年くらい前から建て替えが進み2022年で整備が完了しています。

遊歩道から見た公営住宅「すみれ団地」

古い公営住宅はドアを開けるとすぐ外になっていました。
大雪の時はドアが開かないと言うこともありました。また、長屋形式なので個々の入居者が住宅の前をそれぞれ除雪しないと町道に出られないという不便があり、トラブルの元にもなっていました。
今は建物内に共用廊下があり、道路側の廊下出入り口の除雪さえすれば町道に出ることが出来、断熱効果も高く真冬も暖かく過ごせるようになりました。

第5号ファームポンド外観

遊歩道の西側には畑地潅漑施設のファームポンドがあります。
潅漑施設は水道のように埋設した配水管にポンプで圧力を掛けて、その水圧で水を撒くのですが、写真の赤い屋根の建物がポンプ室です。
その横の白い屋根が配水池(ポンド~池)です。
配水池の水が使用されると水路から水が配水池に流れ込みます。
配水池には最初屋根が掛けられていませんでしたが、配水池全体が緑色になるほど藻が発生したため、後から太陽光を遮断するため屋根が掛けられ池全体が覆われました。
そのため、子供が興味本位で進入して配水池で溺死する事故も無く今日に至っています。

ファームポンドの横の敷地に6本の大きな木があります。
遊歩道からこの木とその奥の富美の山々を眺めると心安らぎます。

上湧別農村環境改善センター外観

次に見えてくるのが上湧別農村環境改善センター、通称「農村センター」です。
手前がソフトボール場で夜間照明があります。
この周りにはパークゴルフ場があり、運転免許証返納などで五鹿山のパークゴルフ場まで行く事が出来ない上湧別屯田市街地の高齢者が利用しています。
この遊歩道は冬期間除雪されないので利用出来ず、また歩道も滑って危ないので、ウォーキングで健康を維持したい高齢者は農村センターの体育館内を歩いています。
また、ホールで休憩するときはお互いにお喋りし、利用者同士の交流の場にもなっています。

この水路の途中には水辺広場が設けられています。
ここに、腰を下ろし休憩するのも良いでしょう。

町道17号線道路から16号線方面を見た遊歩道(デントコーン刈り取り後)

町道17号線を横断するとあと550mで町道16号線で遊歩道は終点になります。

16号線方面を見た遊歩道(デントコーン刈り取り前)

町道17号線と町道16号線間の遊歩道の両側は毎年デントコーンが作付けされているので、7月初旬から9月中旬まで周りの景色が見えなくなります。

デントコーンは牛の飼料として切り込まれバンカーサイロに投入して発酵され、サイレージ飼料になります。
デントコーンの実が完熟した9月中旬頃から収穫が始まります。
トウモロコシとして食べるスイートコーンと見分けが付きにくいですが、この時期に近づいて見ると、デントコーンは実が太く皮から実がむき出しになっているので区別が付きます。
昔、ビート(砂糖大根)が作付けされているのを見て、東京から来た方が「大きなホウレンソウですね。」と言った方がおられました。
見たことが無いのだから間違うのも当たり前ですね。
北海道の農家だって、西日本の暖かい地方で作付けされている作物の中には一目見て判らない作物もあるでしょう。

町道16号線に近づくと住宅が張り付いている箇所があり、このため水路の東側に設けられていた遊歩道が橋を渡って西側に移動します。

東側の住宅街から直接遊歩道に入ることが出来る仮設橋

西側に遊歩道が変わってから少し行くと、東側の住宅街から町道17号線や16号線に行って遊歩道に入るには遠すぎるため、仮設橋が設けられています。

仮設橋を渡った右側は住宅街

そして町道16号線で終点になります。
水路はここで、西側に折れ西1線道路に至ってから西1線沿いに走り、中湧別手前の中土場川に至ります。

上湧別小学校のグランド裏から16号線までの1.4キロメートルを往復すると約3キロメートルのウォーキングコースになります。
足に負担の少ないゴムチップ舗装を往復3キロ毎日歩けば高齢者にはちょうど良い運動になるのではないでしょうか。
17号線と18号線(道々上社名淵上湧別線)の横断さえ注意すれば安全なウォーキングコースだと言えるでしょう。