湧別日本酒プロジェクト#3 ~「特別純米・湧別」のこれから~
こんにちは!湧別町企画財政課の髙橋です。
今回で3回目の投稿となり、「特別純米・湧別」の存在も徐々にではありますが認知されているように感じています。嬉しい限りです!
さて、今回は、先日行われた「屯田七夕まつり」でのお披露目会の模様や、「特別純米・湧別」の特産品化に向けた新たな挑戦をご紹介します。
屯田七夕まつりでのお披露目会&試飲・即売会
8月4日に上湧別百年記念公園で開催された「第9回屯田七夕まつり」の特設ステージで「特別純米・湧別」のお披露目会を行いました。当日はあいにくの天気ではありましたが、会場には上川大雪酒造㈱の島崎会長と川端総杜氏がゲストとして登場。日本酒の完成を祝して、鏡開きを行いました。
また、同じ会場内に設けられた試飲・即売会ブースが開かれると、町内外のたくさんの方にお越しいただけました!
試飲をした方は、「口当たりがよくて、のみやすい。ホタテや牡蠣にも合いそう!」といった感想を述べられていました。実は髙橋(中の人)も「特別純米・湧別」をいただく機会があり、上川大雪酒造(株)が目指している「飲まさる酒(※飲まさるとは北海道弁で「ついつい飲んでしまう」という意味」のとおり、大変おいしくいただけました!
また、この日から湧別町内の各店舗での取り扱いを開始しています。取扱いしている店舗は「特別純米・ 湧別」と書かれているのぼりが目印です、是非お買い求めください!
さて、順調に進んでいるように見える湧別日本酒プロジェクトですが、1つ課題がありました…それは、”独自性をどう生み出すか”ということ。酒米の生産地は新篠津村、酒造は帯広市で行っているため、”湧別町の特産品へとするのにはどうしていくのか”がプロジェクト開始時からの課題でした。そんな中、昨年10月に上川大雪酒造(株)の川端総杜氏からとある提案が。
サロマ湖に沈めてお酒を熟成させる「海洋熟成」はどうだろう。
「海洋熟成」は、海底の様々な条件がお酒の成分に影響を与えることによる熟成方法です。「えっ、本当に味が変わるの?」と思う方もいるかと思いますが、日の光が届かない暗闇、水圧や水温など海底の条件のほか、船が通ったり、風が吹いたりと多くの振動がお酒に作用することで、まろやかな飲みやすいお酒になります。
昨年11月には川端総杜氏のご紹介により、道内各地で海洋熟成を手掛けている㈱北海道海洋熟成の本間一慶代表と面会し、全国的に知名度のあるサロマ湖での海洋熟成による特産品化への挑戦が始まったのです。
7月25日、海洋熟成開始。
屯田七夕祭りでのお披露目会の約1週間前、サロマ湖の湖底にお酒を沈める作業が行われ、因副町長のほか関係者数名が立ち会いました。
今回協力していただいたのは芭露漁港の漁師である山田宗弘さん。「特別純米・湧別」100本を積み込んだ船が漁港を出港し、目標のポイントに着くと、本間代表と山田さんは慣れた手つきで作業を進め、ケースに詰めた日本酒を湖底に降ろしました。この作業の様子は(株)北海道海洋熟成の公式YouTubeで公開されています、ぜひご覧ください!
今後は、来年7月までの1年間のスケジュールで熟成を行い、定期的なテイスティングや成分分析調査で味わいや成分の変化を確認します。この調査結果を基に、町内の「特別純米・湧別」取扱店による将来的な特産品化に向けた検討が進められる予定です!
「湧別日本酒プロジェクトシリーズ第三弾」最後まで読んでくださりありがとうございました。今後も海洋熟成の経過などをお伝えしていきますので、お楽しみに!
海洋熟成について詳しく知りたい方は下記からご覧いただけます。