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湧別町の木育(もくいく)

皆さんは木育もくいくという言葉をご存知でしょうか?平成16年に北海道ではじまり、今は全国的にも広がっている取り組みです。今回は湧別町内で行っている木育についてご紹介します。

木育とは

『木育』は、道民のみなさんや道庁とが一緒になって検討をすすめた
『木育(もくいく)』プロジェクト(平成16年9月に発足)より提案されました。
木育とは、子どもをはじめとするすべての人が『木とふれあい、木に学び、木と生きる』取組です。
それは、子どもの頃から木を身近に使っていくことを通じて、人と、木や森との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育むことです。

北海道庁HPより

林業も盛んな町です

町有林からのぞむサロマ湖(撮影:地域おこし協力隊OB)

湧別町は漁業と農業にも劣らず林業が盛んなまちです。
湧別町の森林面積は27,785haあり、湧別町の約55%もの面積を占めています。
人工林では主にカラマツやトドマツを育てており、町内の林業・木材業者は5業者あります。近隣の市町村も合わせると20業者ほどが湧別町内で伐採、植林等を行っており、伐採された木材を加工し製品をつくっています。

町が行う木育

森の輪(もりのわっこ)

これは一般社団法人 森の輪によるプロジェクトで、赤ちゃんとその保護者に自治体から木製玩具 命の輪(森の輪)を贈る取組です。森の輪は町内で伐採した木を使用するので、自治体によって異なる樹種でつくられています。湧別町は「イタヤカエデ」でつくられており、葉っぱの形が特徴的で建材のほかにヴァイオリンやギターの裏板などにも使われています。カエデの仲間なので樹液が甘く、アイヌの人々は冬季の幹に傷をつけて出てくる樹液をアイスキャンディーのようにして食べていたとのことです。

森のピタゴラス

森のピタゴラス(通称:森ピタ)は失敗から学ぶ木製玩具です。見た目はシンプルですが遊び方は無限大。大人もハマってしまう奥深さがあります。
これは、森林環境譲与税を活用して町内の子ども達に木育の機会を増やしたい、という思いから町内児童施設に導入しました。ちなみに導入したのは森のピタゴラスよりさらに大きくて遊び甲斐のある、森のデカゴラス
さらに、設置してある森のデカゴラスでもっと楽しんでもらおうと、森のピタゴラスの生みの親で樹木医の崎川哲一さんを招き、森のピタゴラスで遊ぶイベントを開催したりしています。

げんきの森で遊び隊

ツリーイングの様子

げんきの森で遊び隊では町内の子どもたちを対象にツリーイングや箸やバターナイフづくり、トドマツのアロマ蒸留などを行い、育林や木工など様々な体験を通して森林や林業に親しんでもらうイベントを開催しています。

湧別町が行っている事業は大きく上記3つです。
木育には様々な方法があると思うので、今後ももっと広がって、身近な森、木に関心を持つ子どもや大人が増えていくといいなと思います。

最後に、もう一つご紹介♪

文化センターTOMの木質化

文化センターTOM(中湧別)をもっと快適な空間にするため、カラマツ、シナ、ナラなど、さまざまな道産の木を用いて作られたカウンターテーブルやサークルブースが設置されました。

このリニューアルからまもなく1年、今では地元中高生が集いにぎわっていたり、一人でゆっくり読書や休憩をしている方がいたりと幅広い世代の方に利用されるようになっています。
また、文化センターTOM 漫画美術館内にはコワーキングスペースもあります。

個室が3つ
オープン空間のデスクもあります

利用料はかからず静かな場所でお仕事ができるので、遠方からのお客様にもとても便利な場所だと思います。ワーケーションを目的に訪れた方向けの補助金もありますので、ぜひご活用ください✨
※補助金申請には条件がありますので、詳細をご確認ください↓